鮮やかに咲く紅を横目で見やり


白く冷たいみちを歩く



やがてすべてが黒に溶け


蒼い音が妙に響く



どこまでも どこまでも


それはついてきて



とうとう走りだせば


混じり藍て


紫に浸かる



深く沈み


灰の軋みで


すべてがはがれ



そこにはもう


いろさえなくて