聞くことや見ること、好きだよ


ねぇ、どう思った?

誰かが聞く


いいね、すごく好きな感じ

心が動いて泣きそうな僕は言う


それだけ?

もっと聞かれる

僕は考える


考えないと出てこないそんなものは

どんなに並べても軽いままで

それでも誰かは満足する。

どんなに並べても違って

それでも僕は話し続ける。


伝わりもしないことばを。



また誰かに聞かれるのが分かっているから僕は

話を聞きながら 音楽を聴きながら

なんて応えようか考える


今度はほんとにからっぽ


何を感じる暇も無いよ

何もおもしろくない

僕に何を言って欲しいの?


僕の持っている言葉が足りないからダメなの?

僕がどの言葉も違うと思っているのがダメなの?


また話は進んでいく

伝えたい事はつたわらないまま

僕を勝手に組み立てられていく


伝えたいと思ったとき

僕は聞かれなくても口をひらくよ

聞いてないんでも、考えてないんでもないよ


それでも僕は聞かれ続ける

すこしだけ、人と話すのが億劫になって

言葉も最低限あればいいやって思ってしまう


今日も僕は

ぼーっとしていて大人しい人 だ