心動が
身体をゆらす

心音が
私をしはいする

耳を塞いでも
叫べ と言うように
深く大きく喉を押し上げて
殺せ と言わんばかりに
溢れる力が身を震わす

私は自身を抱きしめて
ただ 耐えるしかなくて

叫びを押し殺して
歯を食いしばり
衝動を押し付けて
痣ができるほど抱きしめた

他人のためなんかじゃない
自分を手放さない為
ただ それだけ

押し潰し続けた魔は
身体いっぱいに巣食って
今か 今か と機をうかがっている

私はいつしか それを飼いならし
ただ ただ 微笑んで見せる

でも
何も見ていない
何も聞いていない

心音がうるさくて
 
 うるさくて

 とまらなくて


中で渦巻くものが
ただ苦しくて


はっきょうし そ  う



だきしめて

私を


とめて