人魚の歌声*天使の涙


絶望という闇

まっくらで冷たい

海の底におちていくような


胸が苦しくて

うまく息もできなくて

とめどなく溢れる涙


周りの声なんて聞こえない

泣き声が大きすぎて


仕方ない

今はそれでいい


ただ落ちていく中で

目は閉じないで

意地になって

これでもかってくらい睨んでいていいから


落ちていく自分を

無駄なものだなんて思わないで



暗い闇は休息の場所

冷たい海にぐちゃぐちゃになった頭が冴え


いつの間にか見失っていた

見失っていた事にさえ気付かなかった

自分だけの光が


目の前に浮かんでいる



そうやって

光の場所を確認してまた歩き出す


闇がなければ永遠にさまよい続けたのかもしれない

無駄なものなんてきっと無い






他人の痛みが分からぬ心

周りに便乗して発する暴言


もし自分(に関わる人)だったならば

『とても悲しい』って泣くだろう


そんな事も分からない子供ではない


それをしているのは

『相手の気持ちになって考えなさい』って

子供に言う大人であり


それを知ったのは、子供がしていた

大人のマネで




当たり前のように 誰か が頑張った成果の恩恵を受け

でも日々感謝するでもなく ただ当然として。


ただ、当然が失われると 初めてそちらを見やり

誰か を責めたてる。


命さえかけている者に そっちの犠牲が何だ、早く何とかしろ

今まで見向きもしなかった知識を盾にして 正義と悪


一緒に は難しいかもしれない

それでも 頑張れ のひとつも思えない言えない


そんな大人の反応に戸惑いながら

でも こわいのに がんばってるんでしょ・・

目を潤ませた ひとりの子供が 言った



一つの情報を得る


限られた情報でまず


自分で考える。


最後に決めるのは必ず自分だから



考える前にたくさんの情報を探す


すると限られた情報さえ見失う


そして自ら新しい情報を作り広めてしまう


またそれを誰かが・・




見聞きしたものに感情を混ぜてしまう


そのまま伝えられない




今日も増えていく


「緊急」 「見て」 「大変」 の コトバに


真実は埋もれていく



人は自分で選び、進んでいく


選ばれる中に 君が軽く作った言葉があったら


もしそれが 誰かの人生を左右してしまうとしたら...




「誰かを助けたい」


その素敵な気持ちを持てる君に 


知らぬ者には最初の限られた情報を。



「~らしい」なんて言葉を緊急として広めるのは


詐欺と大して変わらない


人を左右し追い込むのだから



ひとつ、深呼吸しよう



一人の力は とても大きい

けれど

一人の声は とても小さい


誰かを思う事は 未来をつなぐ



不安の心

誰かを見えなくする


もう一度 考えて

「今」

本当に必要か


そのとき は良くても

自分だけの未来なんて 結局

ありえないんだって事。



恐怖の心 

誰かを呼んでる



小さな声


悔しい 悔しい...  悲しい


未来は繋がりそうで


あと一歩足りない



足りないわけじゃない

「今」

切羽詰っているわけでもない


あふれる情報に踊らされて 


不安なだけ


安心のために 取り合う


不安は伝染し


一人一人の力がどんどん大きくなって



とうとう なにもなくなってしまう




不安を大きくしているのは


自分たちではないか...?



もう一度  どうかもう一度


天災が 人災に変わっていったりしないように



想う心を


小さな声を...



一つ。

またひとつ

貴女の言葉が減っていく


僕は 気にもとめなかった



「雪だ・・」

貴女の大好きな。

笑ってくれるかな・・


笑って・・

ないみたいじゃないか

昨日だって、その前だって一緒に・・


違う

彼女がどこで笑うかも

本当の笑顔も

僕は 知ってるはずなんだ



考えた

言葉が失われていくその意味を


分からない

イラ立つ・・でもそれじゃダメだ


ゆっくり舞い降りる雪を眺めて深呼吸


じゃあ自分は・・?



言葉をとじるとき。

彼女は、怒って・・た?悲痛な叫びを覚えてる


僕は、ごめんって言葉でいっぱいだった

・・・言わなかったけど。


自分の気持ち、伝えなかったけれど



でも貴女は分かってすぐ許してくれるから。



それまでの


潰れそうに苦しい間、


僕は  耐えるように、黙ってるんだ



泣いていた貴女は僕より大人だから


ひとしきり泣いたら僕をなぐさめる


そうやって消化して

また2人で進むんだ



2人で・・?

たった一人で消化させて?


僕はほっとして笑ってたんだ

貴女に守られて


抱きしめることも、精一杯の誠意の言葉さえも

かけられなかった僕は


彼女は...




 

 大粒な雪が 冷たい雨に変わっていく


 頬にあたると、じんわり痛かった




笑顔というのは
嬉しくて
安心して..

時にホントウノキモチを隠してしまう


裏切られた気持ち
本当に悲しい とき
怒って 泣いた

怒られた君はいつも
私よりも悲しいかのよう
小さく なって
何も 話さなくなって


今までにない絶望 の中
精一杯の強がり
いつも通りに戻そうとする
声を かける

すると君は安心して 笑う
2人の時間は動く

それが 当たり前
2人の繰り返してきたこと


ただそのとき違ったのは
もう 私が笑えなくなっていたこと

それに気付いた 私と
見ようとしない君

偽りの笑顔に
進んでいく君のシアワセな時間


ほんとうは

誰が傷付いたの


ただ一人が目を伏せた

それだけで誰もいなくなった世界で

安心させてほしかったのは



声がほしかったのは...







なんでかな

メールを開かなくたって
「あ、メッセージが来てる」
って分かる時がある

なんでかな

そういう日に限って
私の心と身体はズタズタ

メッセージが届くのは
その
たった数時間後のこと。

でも・・

でもね
わざと、もっと遅らすの

だって
すぐに見たら
泣いちゃうもの

タイミングがいじわるな
やさしい君からのコトバ
自分があきらめなきゃ

終わりなんて存在しない

いなくなるわけじゃない


深呼吸して振り返ったら

見落としていた言葉たち


下を向いていたって

落ちているのは悲しい言葉だけ


そんなの見てたら、卑屈にもなるよね


上を向かなくてもいい

もうすこしだけ 顔をあげて!


ふわり

キラキラ

優しい言葉は

前を見据える

貴方に見えるように浮いているのだから


強がりばっかり

自分の首をしめてく

分かっててもとまらない


どんな理由でもいい

会いたい の一言で良かったのに
存在を消す
居るのに

連絡を絶つ
方法がないわけじゃない


存在するのに 無かったみたいに

今でも、一番 キライな事・・ 君は しってた






君が居なくなって

どれくらいの時が過ぎたのだろう

君が戻って

どれほどの感情が生まれただろう


君を失って

どれだけ理由を並べても

もう いつか なんて

希望すら持てない


それでも私の中に

確かに存在する君が

歩けって言う


仕方なかった。

悲しいけど。

そんな言葉届かない


自分で精いっぱい考えて弁解した

君のキモチ

きっと真実と違う私の勝手な・・

そうじゃなきゃ 心が折れそうだった


でも・・

笑っていますように

夜に願いをかける



想いを焼き焦がし

光り輝き 照らす


見上げる空には 静かな

シリウス