うん


って、言って


抱き合う


満たされる



満たされた


ように、思う



本当は


理解なんて出来てない


何度も思い出しては


痛み苦しむこの胸は



あの返事が


自分に向けた言い聞かせだった事を


誰より 知っている

鮮やかに咲く紅を横目で見やり


白く冷たいみちを歩く



やがてすべてが黒に溶け


蒼い音が妙に響く



どこまでも どこまでも


それはついてきて



とうとう走りだせば


混じり藍て


紫に浸かる



深く沈み


灰の軋みで


すべてがはがれ



そこにはもう


いろさえなくて



いくつ言葉を交わしたろう

いくつ約束をかわしたろう


無言こそが私の真実 ならば

そんな見えないもの 誰に届くのだろう


永遠なんて無いのならば

遠い約束は叶わぬとわかっているもの


ただいっときの気休めならば

もうそんなものはいらない

すべての痛みを受け止めよう


謝らなくていい

きっとどこかで分かっていたのだから

私はそんなに弱くない


いまをいきる

それでいい

誰かのためなんて

自分が欠けていてはできない

 わかってるよ


大丈夫

笑っていて


ひとり考える
前を見据えて

誰にも依存しない強い自分
誰にも頼らない弱い自分

答えを出しながら進む

わからないわけじゃない
答えがあるから進むの

それでも一人の時間に
君の名を口にしたり
大泣きしたりして
ひとり飲み込んでいく

わたしのぜんぶは
わたしだけが知る時間

ほんのいっとき
頼りたくなって
声をだす
繋ぐ

声はでるだけで
つたえられない

いつも弱いわけじゃない
これは私の全てじゃない

ほんとうに助けて欲しいときに
こえをだすのに


否定されて 言えなくなる

伝わらなくて 話せなくなる


わたしがわからなくなったのは

本音を話せるひと...


ダメだって
いけないって

分かっていても
消えたくなるときがある

自分じゃなく
君を傷つけるとき

大切な 大切な 君を


しあわせになってほしい

大切ってなんだろう

大切って思う
大切にしたいのに
傷つけてしまう

いっそ自分が存在しなければ
って
何度も思う

忘れてくれたら って


もう戻れないこと 涙が教える

忘れて欲しくないって 胸が痛む


約束だけが 私をここにとどめる

それでもひとりになれば


消えてしまいそうになる



気が付くと


近くを見ているのか 遠くを見ているのか


焦点なんか合ってなくて


ぼやけた世界に揺られている



愛想笑いも出来ない時間



ひとりぼっちで


何度も 何度も 君の言葉を反芻し


本意を探って



繋がっているのに


見えない君


何を求めているのかさえ


見えない自分



痛みに気づかない振りをしながら


ただ ただ  今


自分がひとりで歩かなくてはならない道を


手探りで



真夜中

こころもからだも痛くて

暗闇にしゃがみこんで

携帯を握りしめ

君の番号を表示する

アドレスは知らない
だから踏みとどまれる

たったひとつ

押せば繋がるボタン

常識を盾に非常を耐える

今にも崩れそうないいわけ

いつもイラ立って

ため息ついて

辛い顔

それが私だと思い始める君


きっとそのうち

こんな人を選んだんじゃなかったって

どこかに行くのだろう


意思疎通のうまくできなくなった私たちは

お互いの考えが分からなくて


いつも遠慮して

言いたい事いえなくて


光をなくした君の目を見て

わたしはたったひとりでふんばる


それが君の目に映るわたしのすべて?


わらう余裕がない

誰も頼れないもの

君はここにいて

ここにいないんだもの


どうして私なの?

どうしてこんな時なの?



壁はどこにだってある

ただ、今、自分が動き出したから、

たくさんの壁にぶつかってしまうだけで。


大丈夫だよって言う
大切な人を責めない

優しいって
すごいって
頼られる

裏切られたって
慰めながらまた受け入れる

だってその痛みが
泣きたいほどに分かるの

だから一生懸命
相手の事を考える


でも本当は
自分もすごく悲しいときがあって
泣きそう

でも泣かない
君が泣きそうだから

そうしているうちに
どんどん痛みは増していって

最後には
飲み込むしかなくなってしまうの

それは 消えるでもなく...